マッサージしてもすぐに肩がこる…。
そんな経験はありませんか?
肩こりは日本人の多くが抱える慢性的な悩みですが、本当の原因を理解せずに対処している人がほとんどというのが現状です。
今回は肩こりの根本原因と、今日からできる改善法を解説します。
肩こりとは、首から肩、背中にかけての筋肉が緊張して、血行が悪くなり、だるさや痛みを感じる状態のことを指します。
一般的には、長時間同じ姿勢でいることによる負荷が原因とされていますが、実際にはそれだけではありません。
肩こりは、体の使い方の癖や、姿勢の乱れが積み重なった結果として起こるケースが非常に多いです。
よくある肩こりの原因としては、
1. 猫背、巻き肩による姿勢不良
2. 肩甲骨の動きが悪い
3. 呼吸が浅くなっている
4. 筋力バランスの崩れ
などがあります。
本日は「肩甲骨の動きが悪い」と「呼吸が浅くなっている」という2つの原因に対する改善方法を4つご紹介できればと思います。

1つ目は、ベントアームという種目です。
こちらはまず横になってもらい、手でおもりを持ち、肘を背中に押し込むように動かします。

この動きにより、重力を利用して肩甲骨を動かすことができます。
これを10回繰り返しましょう。

2つ目が、ゴムバンドを使ったエクササイズになります。
両手で伸縮性のあるゴムバンドを持ち、体の前から頭の上を通って、背中まで腕を動かしていきます。

この時に肩甲骨が動いているのを感じながら、やってみてください。

3つ目が、呼吸にアプローチするエクササイズです。
ストレスや姿勢の悪化で呼吸が浅くなると、胸の筋肉が硬くなり、肩を前に引っ張る姿勢になります。
その結果、さらに肩が凝るという悪循環に陥ってしまいます。

おもりを背中の後ろで持ちます。
この状態で肩甲骨を寄せて胸を張り、深呼吸をします。
この時に、胸が膨らんでいるのを感じてください。

4つ目に紹介するのが、バンドを使ったエクササイズになります。
胸の前に、ゴムバンドを少しきつめに巻いた状態で呼吸をしてください。

呼吸を開く筋肉が活性化されて、いつもよりも呼吸がしやすくなります。
最後にまとめになりますが、肩こりは単なる筋肉の疲れではなくて、姿勢、呼吸、筋バランスの乱れという体からのサインです。
正しい知識を持って、ケアを続ければ肩こりがつらい毎日から軽くて動きやすい体へと、必ず変わります。
無理のない範囲で、今日から少しずつ少しずつ取り入れてみてください。